柚木谷

剣神社前の柚の木谷の田園風景が目の前に広がります。向こうに見える丘を越すと、港北ニュータウンになるとは信じがたい。この写真では見えませんが、丘の左端には、センター北駅前の観覧車が見えます。

剣神社

荏田の鎮守です。「緑区史資料編第一巻」によると、創建年代は不詳。祭神は素戔嗚尊。

新編武蔵風土記によると、次の伝説があります。「昔、陸奥国の炭商人が鎌倉の鍛治屋から、長年の付き合いの礼として、自作の刀を一本贈られた。商人は喜んで、刀を携えて国に戻る途中、この辺りで休憩し、喉が渇いたため、泉の水を飲んだ所、酒に酔ったように倒れて眠ってしまった。そこを傍の松の木から大蛇が商人を呑み込もうとしたその時、刀が独りでに抜けて大蛇を斬り殺し、危ない所を助かった。そこで刀を祀って剣明神と号した。」

神社裏

剣神社前を南下して、神社裏のバス停手前の分かれ道に左折します。分岐点に、くりの木保育室という保育施設があります。

この辺りから、青葉区荏田町から都筑区荏田南町に入ります。と言っても、区境の雰囲気の変化は全く無し。なぜなら、元は同じ荏田町だった場所で、青葉区と都筑区の誕生の際に、同じ町が行政区界の線引きで分断されてしまったのです。
続く