坂道 分かれ道と別れて、真っ直ぐ進むと笹薮の道は終わり、湿った杉林に変わって行きます。坂道となって、丘の上に出てきます。 「谷戸と暮らし2」によれば、名瀬ではこのような尾根道のことを峰道と言い、日常生活の中で使われていました。特にこの道はガッコウミチ（学校道）と呼ばれ、子供達が上矢部を経て、岡津小中学校へ通うのに利用されたそうです。おそらく、名瀬から岡津まで切り通しの道が完成した昭和26年までの話だと思われます。別に名瀬から岡津までイナリヤト（稲荷谷戸）経由のものもありました。

森の中の交差点 丘の上には尾根道が通り、そこから派生する道が合流する交差点になっています。全て峰道と書くと区別しにくいので、これら峰道の幹線と思われる道だけを尾根道と表記します。 尾根道を左に進むと行き止まり。下り道は上矢部に降りる道。まだ、尾根道を右へ行ったことがありません。この尾根道を右に行くことにしました。ちなみにこの交差点から切り通しまでの尾根道は、名瀬町と上矢部町との境界になっています。

左へ進む 尾根道は少し行ったところで二又になっています。どちらに行ったら良いのだろう。 たぶん、この先で合流するのだろうと考えて、左を選ぶ事にしました。

崖沿いの道 右手には森が続きますが、右から道が寄り添ってくる気配はありません。 左に見える崖沿いに左カーブしながら進みます。馬の背とまでは行かないけど狭い道です。

続く