地神塔

坂道を登ると、造成地に出てきました。約10年前にこの場所を訪れた時も、こんな感じだったのでそれほど、驚きはしません。目の前に見える近代的な建物は、東京三菱UFJ銀行情報センター。ここは、町田市と多摩市境の尾根です。この近辺では道の工事が行われているようです。

道の入口にある地神塔は、嘉永2年(1849)のもの。上小山田村と刻まれています。

分岐

町田市と多摩市との境である尾根道を進んで唐木田配水所に出ようと思いましたが、工事のフェンスに行く先を阻まれて、結局、尾根から分かれて左折する事になります。

尾根には車道の左隣に、新たな舗装道ができています。何だろう。同じ所に道を並行して作る理由は無いだろうし、道幅もそれほど広くないし。良く考えたら、この辺りを通るはずの「多摩よこやまの道」ではないでしょうか。

六部塚

分岐の右手、行く手を遮っているフェンスをの奥を覗くと、東京三菱UFJ銀行情報センターの脇に、六部塚があります。六部塚とは、六部つまり、巡礼者の塚ということです。

「町田の民話と伝承第一集」には、この六部塚、即ち、比丘尼の墓についての伝承が載せられています。行き倒れになった比丘尼を葬り、その後、比丘尼の子孫の六部がその墓を訪ねて、そのまま行き倒れになったという因縁から供養碑が建てられましたが、田中谷戸倶楽部に移されています。

都道155号線

分岐を左に降りていきます。下り坂になっています。これでもこの道は都道155号線。信じられないでしょう。右手には今までとは別の谷戸が存在するのがわかりますが、不法投棄防止のフェンスに視界を遮られます。

道の左手には、畑があって、農家が農作業をしています。私はそこにいた飼い犬に散々に吠えまくられます。犬にも、よそ者である事がわかるようです。
続く