東福寺前

白山神社が面する道を南下すると、かつて、白山神社の別当だった東福寺が左手に見えてきます。東福寺へは境内の裏手から入ることになります。

白山神社の由緒の案内板によれば、この白山神社が面するこの道は、かつては、府中より鎌倉に通じる相模道であったとのことです。私が思うに、鎌倉に通じていることから鎌倉古道だった可能性もあります。

東福寺

真言宗青木山東福寺。開山開基は不明。本尊、不動明王。「多摩八十八ヶ所巡礼のしおり」によると、多摩八十八ヶ所霊場の第十三番札所であるため、弘法大師像が境内に立ちます。

「新編武蔵風土記稿」には、「東福寺は、昔、上落合堀合堰と云う所にあったという。慶長(1596〜1615)の頃、この地に移った」とありますが、「多摩八十八ヶ所巡礼のしおり(おそらく寺伝)」では、1680年頃、落合村中組の「寺の入り」と称する地に金蔵院があり、それを現在地に移したものだと云います。

石仏群

境内は都会のお寺といった感じで非常に狭いです。

本堂の右手に、石仏群があります。普通の地蔵のように見えますが、よくよく見ると、真ん中の天保12年(1841)の地蔵は、赤ん坊を抱いた珍しいものです。三界萬霊塔と刻まれているのが読みとれるので、水子の供養塔なのかもしれません。

桜吹雪

再び、白山神社の境内を通り抜けて、境内の裏手に出ます。境内の裏手から、グリーンライブセンター横の坂道を登り、多摩中央公園の中心部に向かいます。

目の前を突風が吹き抜け、桜吹雪に包まれます。昨日の嵐の余韻でしょうか。なかには、ほとんど、散ってしまっている桜もあります。
続く