右折

かなりの急坂で、汗をかきはじめてきました。こんな穏やかそうな住宅地でも、横浜大空襲の痕跡があることに驚きながら、庚坂を登っていきます。この先、横浜大空襲を受けた地域なので、その供養に作られたものを見つけることになります。

坂を登りきる手前の分かれ道で右折します。

交差点

坂を登りきった先、尾根道の通りに出てきたようです。交差点の両角に高野山真言宗、医王山光明院東光寺と日蓮宗妙音寺というお寺があります。

左手に見える東光寺の境内には、子供を胸に抱いた地蔵が見えます。これは、「親子身代わり地蔵尊」で横浜大空襲の痕跡です。山川出版社の「横浜散歩」によると、久保山周辺で亡くなった数百人を供養するために、昭和26年(1951)に建立したものです。

下り坂

東光寺の境内を左に見ながら、緩やかな坂道を降りていきます。

途中には、商店が所々にあります。

霞橋

坂道が降りてきたところには、霞橋という橋が架かっています。この下には、藤棚浦舟通りが通っています。

橋の前には、オープンスペースが取られていて、昔の橋だなと思いました。橋の欄干には、「横浜市認定歴史的建造物」とあり、昭和3年(1928)建造、内務省復興局設計とあります。レンガ壁、門柱は大正2年(1913)のものであり、関東大震災によって破壊されたものを文字通り復興したようです。
続く