綱島街道

駅前からの綱島街道は坂道となります。綱島街道の右手の坂を降りていく人たちは菊名駅へ急ぐ人達なのでしょう。

綱島街道の坂道の途中、左手に横浜七福神の二つ目である浄土宗蓮勝寺が見えてきます。菊名池弁天からは約30分ほどかかりました。

毘沙門天(港北区菊名町5-4-40)

山門を入った右手に福神の毘沙門天のある毘沙門堂があります。

案内板によると、毘沙門天は鎌倉時代、運慶作と言い伝えられ、日本三大毘沙門天の1つで、厄除け・開運の守護神です。御開扉の日は、正月松の内の七日間(初詣)と1月、5月、9月の初寅の日(縁日)です。

本堂

「横浜七福神」によると、蓮勝上人が鎌倉時代末期の正和4年(1315)にこの菊名の地に、蓮勝寺を開いたことが伝えられています。このお寺の山号は菊名山と言い、菊名という地名の由来にもなっています。本堂は室町時代末期に移転した際、建立されたと伝えられています。

本堂にもお参りし、置かれていた七福豆(200円)を買い、七福神マップをもらいます。電車やバスをご利用の方は、今来た道を菊名駅まで戻りましょう。

薬缶坂(川崎坂)

この蓮勝寺の右脇にある坂。菊名駅に急ぐ人たちが慌しく坂を降りていきます。蓮勝寺の東門が面しています。この坂には狸の伝説があります。

「港北百話」によると、坂の付近に住みついた年老いた古狸は、人を驚かせるのを趣味としていたらしく、道を通る人々に悪戯をしたり、時には薬缶に姿を変えて川崎坂を転げ落ち、人々を驚かせたと言います。そこで、この坂を村人達は薬缶坂と呼びました。昔は、昼なお暗い坂道で気味が悪かったそうです。
続く