地蔵・阿弥陀如来

お堂の中には、2体の石仏があります。

左の大きい方の地蔵は、寛文8年(1668)のものです。右の阿弥陀如来は、寛文13年(1673)です。

青面金剛庚申塔

お堂の奥に石仏群が並んでいます。この石仏は、庚申塔です。よく見かける石仏で、下に刻まれた「見ざる、聞かざる、話さざる」の三猿が特徴的です。また、阿修羅のように手がいっぱいあるのですぐにわかります。私が一番好きな石仏です。

宝永2年(1705)のものです。元は、鎌倉街道沿い300mほど南にあったものを平成元年(1989)に現在地に移されました。

馬頭観音

庚申塔の左隣にある馬頭観音は、明治24年(1891)と新しいものですが、「多摩市の民俗(口承文芸)」という本の貝取、乞田の項に、馬頭観音のいわれとして載っています。

馬の餌を倹約していたら、何かにぶつかった拍子に馬が死んでしまった。そんな簡単に死ぬはずがない。餌をケチっていたからだろう。馬の祟りが恐ろしいので、馬頭観音を作ったのだといいます。平成元年(1889)、元の場所から現在地に移されました。

麦花塚

奥に、一番大きな石碑、目的の麦花塚があります。

明治14年(1881)に貝取村出身の麦花という歌人が自ら、自分の和歌などを刻み、建てたものです。庚申塔同様、元は、鎌倉街道沿い300mほど南にあったものを平成元年(1989)に現在地に移されました。
続く