桜並木の参道

参道の桜並木を抜けて、東雲寺の境内を出ます。

参道の左手に新しい社殿が見えます。成瀬の鎮守、成瀬杉山神社です。

東雲寺入口

東雲寺の参道を出てきて、隣接する杉山神社に向かう左脇に寛保2年(1742)の青面金剛庚申塔があります。

顔面は欠落し、保存状態は良くありませんが、下部にある三猿により、庚申塔であることがわかります。

成瀬杉山神社

東雲寺の境内続きの好立地の場所にあるのが、杉山神社です。

由緒の石碑によれば、元々、この場所(成瀬4507番地)にあったのではなく、かつては、成瀬1341番地にあって「田中の明神」として親しまれてきたとのこと。それが成瀬の土地区画整理事業のため、都市計画道路と都営団地建設のため、移転を余儀なくされ、昭和57年(1782)に現在地に遷宮しました。

社殿

創建年代は不明。成瀬郷土史研究会著「成瀬」によると、寛文8年(1668)に再建。祭神は、日本武尊、天照大神、熊野大神。さらに八坂神社を合祀しているため、牛頭天王(素戔嗚尊)を祀ります。この八坂神社も、元々は、吹上の成瀬街道の都県境の場所にあったとされるものと思います。他にも、原、谷戸上合の牛頭天王が合祀されています。

境内には、石仏は見あたらず。参道に講中建立の秋葉山と刻まれた石灯籠がありました。
続く