分岐

途中左手にある日清戦勝祈念碑から、等覚院の本堂が見えます。下界が何だか、騒がしい。近くで工事をしているようです。

分岐に出てきます。ここを左に行けば、等覚院の境内へ続きます。その前に分岐の右手にある川崎市のトイレに寄ります。

等覚院

「新編武蔵風土記稿」によれば、天台宗神木山長徳寺ですが、等覚院と呼ばれています。開山開基不明。

この辺りの地名「神木」の由来として日本武尊の伝説が伝えられていますが、「川崎地名辞典」によれば、その伝説はやはり伝説であって、古代の「石川の牧」の新牧から出たものではないかという説、中世の「太田渋子郷」のシブコがシボクに転化したとする説が紹介され、こちらの方が妥当とされています。

山門

「長尾の里めぐり」のパンフレットによれば、等覚院は、ツツジ寺と呼ばれています。その本数、数百株。境内のキリシマツツジが有名です。5月の初めが見頃らしい。オフシーズンのこの晩秋でも、一眼レフカメラのシャッターをしきりに切っている中年の女性がいます。

仁王のいる山門の前では、何やら、工事が行われています。この音が辺りに響き渡り、静かなはずの等覚院の雰囲気がぶち壊しでした。

山門前

等覚院からは、来た道を戻り産業医学研究所前に出るのが、長尾の里めぐりのコースですが、私は、小田急沿線自然ふれあい歩道の「登戸駅〜向ヶ丘遊園駅コース」の東高根森林公園へ続くサブルートを利用する事にしました。

次なる目的地は、東高根森林公園です。「川崎地名辞典」によれば、公園名となっている東高根とは、公園のある宮前区神木本町2丁目だけでなく、今まで歩いてきた多摩区長尾6丁目、7丁目、そして、この等覚院のある神木本町1丁目を含む広い範囲の呼び名です。山門前の下り坂を降りて住宅地に入ります。
続く