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踊場駅より出発昼食後の午後、泉区古道散策マップに従って歩きます。距離は約6km、およそ3時間とお手軽です。あざみ野駅方面ホーム側の出口から出てきます。駅舎の左側に屋根のついた石碑が見えますね。ようやく、踊場の由来について紹介できます。踊場は、汲沢と中田との境にある地名です。この名の由来については、各種ありますが、まず、「ふるさと戸塚」によると、村境の尾根道にある広場で、物品の交換をしていたと思われるとあります。すなわち、階段の踊場と同じような感覚ですね。 |
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寒念仏供養塔ところが、なぜか、踊場には、猫にまつわる伝説があります。「ふるさと戸塚」によると、戸塚宿に水本屋という醤油屋があり、毎日、一本ずつ手拭がなくなってしまう。これを不思議に思っていたその主人がこの踊場の付近を通りかかると、頭に手拭を被った猫達が踊りながら、話合っている。「今夜は、水本屋のトラがいないぞ。」「熱いおじやを食わされたので舌を火傷したんだってよ。」驚いた主人は、家に戻って聞くと確かにおじやを食べさせたという。ようやく、謎が解けた。別の伝説では、戸塚宿で豆絞りの手拭が毎晩、盗まれるというので、中田寺の和尚が猫の怨霊の祟りだとして、この供養塔を立てたとの事。それ以来、同じようなことは起きなくなったとの事です。泉区のホームページにある「名所旧跡」によると、本当は、別に猫を供養する目的ではなくて、「寒念仏をしました」という元文2年(1737)に建てられた記念碑的なものですが。他にも、猫は遊女を意味するものだったとか、若い娘に猫が取り付いて踊っていたとか、伝説の多く残る場所です。 |
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踊場交番前交差点長後街道を戸塚駅方面に進むと、直ぐに交番のある交差点に出てきました。目の前を横切る岡津道へ左折。「ふるさと戸塚」によると、かつては、戸塚道(現在の長後街道)と岡津道(鎌倉道)とが交差し、踊場十字路と呼ばれていた場所です。昔は、寂しい所で、追いはぎが度々、出るところとして知られていたそうです。 |