廣慶寺

西谷戸横穴古墳群の丘の並びに、参道が立派な曹洞宗三輪山廣慶寺があります。本尊は釈迦如来ですが、世継観音が有名です。金子勤著「鶴見川沿い歴史散歩」によれば、この世継観音は鶴見川四ツ木橋の下に沈んでいたといいます。地名の四ツ木が世継に転化したのでしょう。

本殿の前にあった寺のパンフレットによれば、1572年、長安和尚によって開かれたといいます。当時は、この向かいにある、よつぎ墓苑の窪地に本堂がありましたが、火事の為、安政4年(1821)に現在地に移転しました。

妙福寺前

コースから外れたままです。廣慶寺参道とよつぎ墓苑に挟まれた道を進みます。廣慶寺本堂前の道を先にいった所にある高蔵寺別院地蔵堂(旧正善寺)を見逃します。

緩やかに右カーブした先、出てきた交差点の目の前に妙福寺があります。T字路を右へ。コースに復帰して、妙福寺に寄る事にします。

妙福寺高麗門

日蓮宗長祐山妙福寺。境内の由緒の案内板によれば、明徳2年(1391)、日億上人開山。季節は、12月初旬ですので、晩秋から初冬にかけてですので、山門前のイチョウの木は片方は紅葉し、もう片方は落葉しきっています。

境内は文化財に指定されている建物ばかり。簡素なつくりの山門(高麗門)は嘉永7年(1854)のもの。

妙福寺鐘楼門

境内を進むと、その先に門の上に鐘のある、珍しい鐘楼門があります。建物は延享3年(1746)のものです。

その奥に、天明6年(1786)再建という本堂。左手に桃山時代の様式を伝え、寛文12年(1672)に池上本門寺から移築という祖師堂がありますが、解体修理されているためか、それほど古い建物には見えませんでした。
続く