空間の中央に土饅頭の塚が築かれ、その上に墓碑がありました。正面に刻まれた文字を見ると上座、法印、大姉の3名を祀ってある事がわかります。

右の側面には、慶長16年と書かれ、左の側面には元和8年と施主の名が書かれています。間が開いています。想像するに、子孫が先祖を追悼したものか、もしくは、墓を移動したか、それなりの事情があったように思います。この場所は菅村と五反田村との境でもあったので、その意味もあったでしょう。この場所だけ、日本女子大の敷地が後退しています。

分岐路

右手に日本女子大の敷地を示すフェンスが復活し、それに沿って進むと、道が二手に分かれます。その真ん中に、尾根線Bと書かれ、「←読売ランド前駅450m・よみうりランド入口600m→」と書かれた看板があります。

多摩自然遊歩道の入口に出る左の道と日本女子大に敷地に進む右の道。左の道を行く事にしました。右に行っても多摩自然遊歩道に出ることができます。

多摩緑地保全地区

「川崎地名辞典」によるとこの辺りは、天神山と呼ばれていた辺り。山頂は高く、頂上に石の天神祠があったとあります。

両脇には雑木林があり、清清しい清涼感に包まれます。私のお気に入りの場所です。坂道を降りて行きます。

多摩自然遊歩道に合流

緩やかな坂道を降りてくると、右カーブして、石の階段を降ります。

読売ランド前駅から住宅街を抜け、ようやく緑地部分に入ってきた多摩自然遊歩道と合流します。
多摩自然遊歩道に合流