六部塚横

この先、左手に六部塚があります。六部塚とは、六十六部つまり、巡礼者の墓ということです。この道が武相観音巡礼道であったことと関連があるものと思われます。

ここは、先程、見えた崖の上。新しい都道155号線は、この右手の崖下に建設されています。

造成地遠景

都道155号線の工事区間を眺めます。奥に今まで歩いてきたよこやまの道沿いにある大妻学園、多摩清掃工場の煙突、上小山田町の丘が続きます。 今は建物がまばらな造成地ですが、都道155号線完成の暁には、企業の建物が建ち並ぶのでしょうか。影取池の伝説は、過去のものとなってしまったようです。

六部塚前

「町田の民話と伝承第一集」には、六部塚、即ち、巡礼者の墓についての伝承が載せられています。行き倒れになった六部の比丘尼を葬ったところ、その後、六部となった子孫が墓を探し訪ねて、そこで行き倒れになったという奇縁から供養碑が建てられましたが、別の場所に移されています。

案内板によると、南へ80mの地点に六部塚が現存していることがわかったそうです。ちょうど、このページの一番上の写真の辺り。その六部塚を探そうと思いましたが、そこに至るまでは荒れ地になっていて、歩くのも困難。諦めました。
続く