坂道

雑木林の中を降りていく土の坂道となっています。目の前を虫取り網を持った親子が降りていきます。

暗く、滑りやすいので注意。

長池前

降りて出てきた道の右手が長池となっています。長池のある方から牛蛙の牛に似た鳴き声が聞こえてきます。長池の周辺は、長池公園の特別保全ゾーンとなっており、肝心の長池には立ち入る事ができません。茂みの間から覗くだけになります。

長池には、影取池と同じく、悲しい伝説が伝わっています。この伝説を長池伝説、または浄瑠璃姫伝説とも呼びます。池の前に、その伝説を刻んだ浄瑠璃姫の碑があります

長池

以下、その要約です。「室町の南北朝時代、小山田城主であった小山田太郎高家の妻、浄瑠璃姫が延元元年(1336)、高家が戦死との報を聞いて、後を追い、薬師如来像を背負い、侍女達とともに長池へ身を投げました。その後、蓮生寺の住職が長池に光る薬師如来像を見つけ、薬師堂を建てて供養したということです。」

小山田太郎の妻とその侍女達が入水自殺する点が影取池の伝説と良く似ています。

築池に続く道

長池前の道を北進し、長池とこの先にある築池とを繋ぐ水路沿いの道を進みます。

この水路で、農業用水を融通していたようです。2005年にNHK教育で放送されていた「はじめての里山歩き」の番組によれば、普段、農業用水は、築池のものを使い、余程の事が無いと長池の水は使わなかったそうです。
続く