東京都埋蔵文化財センター

歩道橋をくぐった先、右手にある施設が東京都埋蔵文化財センターです。展示ホールは2階にあるので、施設内の階段を登ります。開館時間は9:30〜16:30。

展示ホールは無料。多摩の遺跡と遺物展として主に多摩ニュータウン地域の遺跡から出土した土器や石器などを展示しています。歩いてきて、体も熱いし、暖房も効いているので、蒸し暑く、汗をかきます。私が訪れた時は、先客は誰もおらず、受付嬢だけ、います。気恥ずかしくなって、入口の企画展を一通り見た後、出てしまいました。

縄文の村

展示ホールを出た先に、縄文の村という遺跡庭園があります。こちらも無料です。普段(4月〜10月)は、17時まで開園で、今の冬の時期(11月〜3月)は、16時半と短くなりますが、時間には、間に合いました。

縄文の村には東京都指定史跡多摩ニュータウンNO.57遺跡があります。この遺跡は、多摩丘陵における代表的な縄文時代集落のため、多摩ニュータウン事業地域内でも保存が行われました。復元された住居が入口から見えます。

湧水

入ってすぐの所に竪穴式住居が復元されています。その中に入ってみました。懐かしい藁の匂い。中は暗くて何も見えません。この先、縄文の村を一周してこの場所に戻ってくる事になります。

北西側の斜面を降りた先に湧水があります。説明書きには、昔の農家の洗い場だったとか。祠が奥に見え、それを裏付けます。見上げると小田急線の高架があり、列車が通り過ぎていきます。乗客の視線がなんだか、気恥ずかしい。

鉄塔広場

縄文の村の奥には、送電線鉄塔のある広場があります。この場所で鉄塔を建設するため、発掘調査が行われました。その結果を元に、手前に見える敷石住居、奥に見える竪穴式住居が復元されました。敷石住居は柱が多くて、なんだか住みづらそう。

鉄塔のそばまで行って、丘からの風景を眺めます。なんと先ほどいた吉祥院が目と鼻の先。ここは吉祥院から見えた丘でした。復元された縄文時代の森を抜け、入口に戻ります。
続く