大池(本宿の大池)

「新編武蔵風土記」によれば、二俣川村の項に、「溜井、村の南本宿にあり、大きさ500坪ばかり(約16.5アール)。その辺の用水なり・・・」と記載され、「旭区郷土史」によれば、その後、地頭渡辺氏の命により六兵衛親子が現在の大きさ(約70アール、6600u)に造ったと伝えられています。

旭区には、もう一つ、大池がありましたが、現在はこちらだけが現存しています。

弁天様

池の畔に寛政2年(1790)の銘がある弁天様が祀られています。案内板によれば、天明の大飢饉で大勢の人が亡くなったことを供養して建立、または、ある男が鴨を撃とうとして誤って池の主の大蛇を殺したとか、焼け石を投げ込んで大蛇を退治したとかでその祟りを恐れて祀ったものといいます。

さらに元久2年(1205)の鶴ヶ峰の合戦の時、北条勢がこの池の水で炊事したともいいます。また、「ヨコハマの公園」によると天明の大飢饉の際、この池の水と魚が多くの人々の飢えと渇きを救いました。

大池の奥

大池沿いに進み、奥までやってきました。

大池に橋が架かり、桜が咲いて、美しいと思う風景。葦原にいる鳥に餌をあげている人も。
続く