歩行者専用通路

旧野庭高校沿いの道を進もうと思いましたが、右手に歩行者専用通路があったので、そこに入ってみます。フェンスに囲まれた細い道が歩行者専用通路です。

行き止まりだった道の先に出てきます。再び、野庭町から上永谷町に入ります。目の前に見える階段は日限山住宅地へ通じる野庭階段です。意外に通行人が多く通ります。

行き止まりの区間

野庭階段の前で行き止まりの方面を眺めると、工事中の区間が丸見えです。奥の一本木が見える所が先ほどの行き止まりの場所だと思います。実は、ねばい坂沿いにあった右手の雑木林の裏まで道路が迫っていたのです。看板を見て、都市計画道路、横浜藤沢線を建設しているということがわかりました。

丘の裏は切り開かれ切り通しとなり、続いていた尾根道は途切れ、新しく作られる道の下に消えてしまいました。私が一度も見たことのない風景は永久に失われてしまったのです。

残存部分

その先は、少しだけ、道が残っています。道路工事が進展すれば、いずれ、この道も消えてしまうかもしれません。

ほんの少しの区間でしたが、アップダウンがあり、趣のある道で、散歩している人を見かけました。東海道分間延絵図を歩くに、このほんの2〜3年前のこの辺りの風景が紹介されています。

旧野庭高校グランド前

旧野庭高校のグランド前に出てきて、上永谷町から再び、野庭町に戻ります。

「港南の歴史」によると、右手に見える丘は、飯島山(稲荷山)と言い、飯島城があったそうです。見晴らしがあまり良くなく、鎌倉幕府が開かれた後は、野庭団地の場所にあった関城に移ってしまったそうです。往来監視のためにあったとすれば鎌倉下の道として整備される前からこの道があったことになります。
続く