左折

右折した先をさらに左折。西長院があると思われる丘の周りを歩きます。

それらしき丘の中に墓地を見つけますが、西長院は見つかりません。辺りには、犬を散歩させている人が多いのですが、西長院はどこかと訪ねる勇気が湧いてきません。

野庭農業専用地区

西長院を探し求めるうちに谷戸の中に出てきてしまいました。ここは野庭農専地区です。冬枯れした景色の中、太陽が丘の陰に隠れてしまいます。だんだん暗くなってきました。非常に心細くなってきます。西長院を探すのを諦めました。

西長院跡

その時は気づきませんが、実はその墓地が西長院跡でした。苔生した石坂に水道管で作られた手すりが、寂しさを感じさせます。入口に「墓地につき、関係者以外は立入禁止」という注意書きがあります。

散策後に読んだ昭和61年発行の「こうなん道ばたの風土記」にはしっかり、西長院跡と書かれています。ところが、昭和63年発行の「下野庭」には、「西長院:浄土宗の寺で開山は不明ですが、堂内奥のしゅみ壇に阿弥陀如来像が祭られています。」と書かれていたので、お堂があるものだと思っていたのです。
続く