マンション前

緑のトンネルを通り抜けると、右手の丘に市ヶ尾南と名乗るマンションが立ち並びます。市ヶ尾駅から直線距離で約4kmも離れているこの場所にこの名前はないと思う。確かに川和町は市ヶ尾の南に当るので、そう名付けるのもわからない訳ではないですが。

左手にも住宅が現れ、小さな稲荷が見える辺りで、道が左カーブし、さらに右カーブします。

竹林の坂道

道の幅は、ようやく、車が一台通れる広さ。福祉施設のワゴン車がやってきて、すれ違うのに困る。まさに車中から衆人環視の状態。

その先、登り坂が始まります。右手にはマンションが続き、左手は住宅地から竹林へ。登り坂の右手にマンションに挟まれるような形で、一見倉庫のような建物が見えてきます。川和薬師堂です。薬師堂への入口は左手にあります。境内には宝永3(1706)年の庚申塔と文政5(1822)年の道祖神があります。

川和(土府根)薬師堂(目の神様)

武相薬師巡礼札所(寅年)。横浜市立川和小学校の創立40周年記念誌「川和」によると、この薬師堂に祀られている薬師如来はこの地域の守り本尊として、また目の病気を治す仏様として信仰されています。

「つづき水と緑の検討委員会のホームページ」によると、1590年の小田原城開城の際、小机城家老が薬師様を背負って川和町に逃れ、千代橋際の祠に遷座。その後、さらに貝の坂に遷座し、長く祀られてきたが、横浜上麻生道路の拡幅により、現在地に安置されたとのことです。

貝の坂交差点

道の細さも変わらずに、横浜上麻生道路の坂道の途中に出てきます。この先、佐江戸町から川和町に入ります。この交差点を左折すると川崎町田線となり、千代橋に至り、青砥町を通って、中山駅方面に続きます。

この坂道を貝の坂といいます。横浜市道路局発行の「愛称道路」によれば、貝の坂とは、貝塚が発見されたとか、佐江戸町と川和町との境の坂から転じたとも言われています。貝の坂を降り、貝の坂交差点を渡り、再び、石橋交差点方面に貝の坂を登ります。
続く