道行き止まり

道は、左カーブして終わります。終わり近くにも畑があるものの、谷戸としての美しさを感じる事ができません。

第一、手持ちの国土地理院の地図(平成12年発行)では、この谷戸一帯は、田んぼのマークが続いています。畑はほとんどありません。さらに、この先、町田市と多摩市との尾根まで点線の道が繋がっていますが、その先は私の背の高さ以上の笹薮が占拠していて、とても行けそうに思えません。

その奥

道の行き止まり付近に、谷戸の奥から小川が流れており、小さな滝がありました。これも鶴見川の源流だと思うと、この現状に悲しくなってきます。

この場所はどうなっているんだろうと思いながら、道を引き返すことに。

開発予定地だった

答えが都市整備基盤公団の看板にありました。良く考えたら、この上小山田町周辺は、小田急多摩線の延伸予定地でもありました。

そのルートは、川島令三著「全国鉄道事情大研究(東京西部・神奈川編@)」には、「唐木田駅から南南西に進んで小山田バス停付近に小山田駅ができよう。」とあり、サトウマコト著「横濱線物語」には、「小田急線が丘一つトンネルで抜けて小山田地区に駅ができるとビルやマンションが立ち並ぶ事になろう」

野中谷戸を進む

分岐まで戻り、野中谷戸の出口へ向かいます。

その先、人家が現れますが、田んぼの中の一本道のイメージ。これでも都道155号線です。
続く