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澤水山清龍院真照寺「緑区資料編第一巻」によると、真照寺は真宗大谷派で、永禄6年(1563)創建。天明4年、火災により堂宇悉く灰燼となり、寛政6年に再建。第四世住職精正が碩学の名高く、三代将軍徳川家光が深く帰依しました。境内には、お目当てのハクモクレンの木があります。本堂に近づくと、落下したハクモクレンの花びらが散らばっていて、それを掃いている人がいます。その木に近づき、上を見上げると、まだ間に合ったよう。 |
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ハクモクレン折本町に春がやって来たことを桜に先駆けて教えてくれるハクモクレンの木です。ハクモクレンの木の周りをぐるぐる回り、写真を撮ります。樹齢約150年。その間には、詩人佐藤惣之助の訪問がありました。 |
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惣之助の詩碑ハクモクレンの木の根元には、惣之助の詩碑があります。碑に刻まれた惣之助の詩は、大正4年(1915)の詩集、満月の河から抜粋したもので、惣之助がこの折本の地を訪ねるようになったのは、大正9年の頃といいますから、この折本の地を直接見て読んだ詩ではありませんが、折本をこよなく愛していたことからも、それに相応しい詩であると思います。相澤雅雄著「横浜・緑区歴史の舞台を歩く」によると、友人の紹介により、訪れたところ、大変気に入って、以後たびたび、訪れるようになったとのことです。昭和17年(1942)に脳溢血で53歳で死ぬまでの10年間毎年、5月の第一日曜日に友人達と折本会を開き、このハクモクレンの下で竹の子ご飯の会食をしたそうです。ということは、これとは別にハクモクレンの花が咲いたときにも来ていたのかなと思われます。 |