秋葉灯籠と馬頭観音

熊野神社を出て、鎌倉街道を北上します。旧鎌倉街道に面した民家の庭先に秋葉灯籠と馬頭観音があります。馬頭観音の方はまるで見つけてくれと言っているかのよう。すぐに見つけたものの、目の前が道路なので写真が撮りづらい。

馬頭観音は、明治36年(1903)。秋葉灯籠の方は、ただの石灯籠だと思っていたので、調べなかった。なかじさんの「こったがわだより」によると、寛政6年(1794)のものらしい。

霞ノ関北木戸柵跡(推定)

交差点に出てきました。いつの間にか、崖があった場所にマンションができています。東京都の案内板では、この交差点付近に北木戸柵があったとされています。すなわち、熊野神社からここまでが関所の範囲であったということです。

この辺りの民家には、関戸の戦いで、新田義貞軍と戦った幕府軍の大将、安保入道の墓があります。今回は場所が場所なので、寄りません。見たい人はこちら。左折して、観音寺へ向かいます。

観音寺前

真言宗豊山派慈眼山唐仏院、観音寺。本尊、聖観世音菩薩。

「多摩八十八ヶ所巡拝のしおり」によると、建久3年(1193)に唐僧が、観音尊像を草庵に安置したのが始まり。

三界萬霊塔

観音寺前に石仏があります。安永2年(1773)のもの。これには、「三界萬霊等」と塔の字が等になっているのが珍しいです。三界萬霊が刻まれた石仏といえば、無縁仏の墓だと思われます。そういえば、この前に明和5年(1768)の大火というのがあったなあ。

「多摩八十八ヶ所巡拝のしおり」によると、この下には般若心経を一字ずつ刻んだ多摩川の石が埋めてあるとのことです。
続く