いのカーブ

このいろは坂は、まさしく、急カーブが続きます。いろは坂にはカーブが3つあるので、仮に下から順にそれぞれ、「い」「ろ」「は」のカーブと名付けます。

カーブの斜面には松林が植えられています。歩行者は、その松林の中にある階段を登ることで、カーブをショートカットするので、実際に歩くことはありません。

ろのカーブ

このいろは坂は、駅とこの先にある京王桜ヶ丘団地と結ぶために作られた坂道ですが、なぜ、こんな急カーブのある坂道を造ったのだろうと疑問に思うかと思います。

答えはここに。「駅から、まっすぐトンネルで貫いても良かったんですが、車社会になることを見通して、いいじゃないかと。眼下に多摩川を眺めながら、団地へ入るなんて気持ちがいいじゃないですか。」(多摩市史 資料編4 京帝だより第93号 昭和36年2月10日より)

はのカーブ

いろは坂も終わりに近づき、丘の上に出る直前の辺り。カーブをショートカットする歩行者用の階段では、なにやら撮影が行われています。

途中で寄りたい所があるので、階段を登らずに、しばらく、車道に沿った歩道に沿って進み、はのカーブの所にある階段を登り、住宅地に入ります。

駅前の眺め

住宅地が途切れたところからの眺め。高いマンションがある辺りが駅前。

眺めが良いなと悦に入っていると、声がかかる。何撮っているの?近くの家を修理している大工さん。ここから写真を撮っているのが不思議そう。「駅前が良く撮れるんです。ここは、映画のモデルの場所だったみたいですよ。」と。すると、「そばの丘の上で騒いでいるのがいるのもそのせいか」と納得。
続く