新長津田橋前 車が一台しか通れない幅の坂道を登ります。坂の途中までは歩道が設けられています。 右手に横浜線と東急田園都市線が並行しています。その上に架かる新長津田橋が右から合流してきます。Aルートに従えば、この先、この橋を渡り、子育て地蔵に向かわなくてはならないのですが、コース設定の都合上、省略し、この十字路を左折します。

旧大山街道に出てくる その先の道も車が一台しか通れない幅の道。道の両脇には住宅地が続きます。右手に見える丘に沿いには、先程の新築マンションが聳えています。 コンビ二の脇から、坂道の途中に出て右折します。この道は旧大山街道であり、別名を御幸(みゆき)通りと言うようです。御幸とは天皇陛下がいらっしゃった場所を意味します。これから行く場所もそれに因んだものです。

大石神社入口 先程の新築マンションは、右手の丘の麓、廃寺となった竜昌寺跡付近に建てられています。「新編武蔵風土記稿」によると、竜昌寺の辺りに高札場がありました。この辺りが江戸時代、長津田宿の中心だったという事です。 登り坂の先に三又の分かれ道が現れます。右手に現れた大石神社への坂道を登っていきます。田井秀著「いぶき野今昔」によれば、「昔の大山道はこの二又の左手に行く道が旧来の道筋で、右手のバス道路(新道)は、長津田小学校に通じる道の所までは新しく作られたものです。」

長津田上宿常夜燈 坂道の途中左手に、上宿常夜燈と地神塔があります。正面に秋葉山と彫られた常夜燈は、案内板によれば、天保14年(1843)、長津田宿の秋葉山講中により建てられたものです。秋葉講とは、防火、鎮火の神様である秋葉神社の信者の集まりです。また、「都筑の丘そぞろ歩き3」のよれば、地神塔は慶応4年(1848)と彫られているそうです。 これら石像物は、由緒の石碑によると、建立当初、大石神社女坂(この坂道)の麓右側の小高い場所にあり、昭和29年の大山街道の拡幅整備の際に旧道と新道との分岐地点に移転、さらに昭和62年に現在の場所に移転。

続く