![]() |
福泉寺坂道を下り、右手の福泉寺境内に入ります。「緑区史資料編第一集」によれば、高野山真言宗薬王山福泉寺。本尊は薬師如来(昔は不動明王)。開山は、年代不明。長津田の地頭、岡野氏がこの先の王子神社を勧請し、その別当寺として建てられたものです。平幡良雄著「東国へんろ」によると、関東88ヶ所の第65番。文禄年間から慶長(1592〜1600)の頃、開創。又、武相寅薬師の23番目の札所でもあります。本堂にお参りすると、大きな数珠が設置されており、カチンと音がするまで回します。 |
![]() |
宮の前交差点福泉寺の境内を通り抜けると、岡野谷戸からのバス通りに出てきて、すぐ目の前が246との宮の前交差点となっています。交差点に架かる長津田第四歩道橋を渡ります。歩道橋を渡った先に、交差点名通り、王子神社があります。この辺りの地名は御前田になります。 |
![]() |
王子神社大石神社と同じく、長津田の鎮守です。長津田十景の「王子秋月」になっています。「歴史探訪マップ」によれば、「熊野信仰が盛んな頃には、若一王子神社が祭られました。この長津田の王子神社もその一つです。」神社前の御由緒をみると、徳川家康が江戸入りしたころ(1590年代)からの歴史をもつとの事。この王子神社の別当である福泉寺が文禄年間から慶長(1592〜1600)の頃、開創とあることからも、それを裏付けます。祭神は、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、速玉男命(はやたまのみこと)。 |
![]() |
246からの分岐王子神社前の道は、右側の246と並行した後に合流し、そして分岐します。その分岐へ入ります。「歴史探訪マップ」によると、道の途中左手にある長津田幼稚園は、御前田の地名の起こりとなった長津田の地頭、岡野氏の殿様屋敷跡であり、さらに陣屋跡も続きます。御前田はいわば、屋敷、陣屋の御前の田という意味のようです。 |