都田西小学校前交差点 やがて、中原街道の坂道の途中に出てきます。 ルートでは、中原街道を横切り、交差点の向こう側に見える路地に入りますが、私は、中原街道の坂を下り、佐江戸町に寄り道します。「佐江戸誌」によれば、この坂道を山王坂と呼びます。

山王社 坂道を下り、都田西小学校を過ぎたあたりの丘の上に、山王坂の名の起こりとなった山王社があります。佐江戸町北部の鎮守。左カーブする階段を登りつめた先の境内には、正面に山王社、右手に稲荷社があり。「佐江戸誌」によれば、稲荷社は明治初年に東漸寺の裏山から移されたそうです。 以前は杜に囲まれていたであろうこの場所は、周りを住宅地で開発され、丸裸。境内のすぐ目の前には、住宅が立ち並びます。まるで見下ろされているようで恥ずかしい。

山王前交差点 山王神社から中原街道を南下。 山王前で道が二手に分かれます。中原街道は右の細い道。歩道はありません。

弁天 山王前交差点付近のバス停名は、弁天前バス停。この弁天は山王社の事かと思っていたら、中原街道沿いのコンビニの前の狭い場所に弁天が押し込められていました。 「佐江戸誌」によると、享保4年(1719)建立。当時は、現在地の僅かに北側にありましたが、昭和42年に現在地に移転しました。祠の中には「南無弁財天女」と刻まれた建立と同じく享保4年の舟形石塔があります。境内には文化8年(1811)の庚申塔と「天下泰平」と刻まれた文政4年(1821)の堅牢地神塔があります。

続く