石仏群

地蔵堂の周りには、おびただしい数の石仏がひしめいています。これは、高ヶ坂の地域から集められたものに違いありません。全てを紹介するのは不可能です。

とりあえず、この写真のものは、文政11年(1828)の女講中による二十三夜塔、文政2年(1819)の地神塔、嘉永6年(1849)の地蔵尊。

妻野神

この中でも、「新多摩石仏散歩」に紹介されているものを取り上げておきます。

文政9年(1826)の妻野神。「サイノカミ」と呼ぶのであろうとされています。そういえば、成瀬の天狗道祖神も祭神を「サイノカミ」と呼ぶとしていました。多摩では唯一の妻野神とされています。他では神奈川県の綾瀬市に「妻之神」、長野に「妻神」と似たものがあるそうです。

青面金剛庚申塔

石仏の中でも、地蔵を除くと、一番多いのは、庚申塔。

写真の庚申塔は、上の妻野神の右隣にあり、元禄9年(1696)と、この高ヶ坂地蔵尊にある石仏群の中では、一番古いと思われます。「新多摩石仏散歩」によると、多摩を玉としている珍しいものとのことです。
続く