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都橋下水場前の道を引き返して、先程の小さな交差点を右折して恩田川方面へ向かいます。東光寺公園を右に見て、恩田川を都橋という橋で渡ります。この都橋という名前が引っかかります。この道がかつて、鎌倉街道であったことを考えると、都とは言うまでも無く、鎌倉のことを指すのでしょう。 |
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吹上交差点手前そのまま、道を直進し、その先に成瀬街道との吹上交差点が見える辺りの右手の桜の木の下に、石仏群があります。「成瀬の石仏」によると、この目の前を古道が交差しており、その鎌倉街道は左に曲がって行ってしまいます。石仏群はこの交差地点に当たる場所にあるのです。 |
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地神塔桜の下にある石仏群の中で代表的な石碑は、天保6年(1835)の地神塔です。台座には、吹上、山根講中と書かれ、台座の左右には、右可奈川道、左江戸道と彫られ、道案内も兼ねています。地神塔の右手に、「旅人と我名よばれん初時雨」と刻まれた松尾芭蕉の句碑があり、左手には、崩れかかった道祖神があります。「新多摩石仏散歩」によると、以前は文政辰年(文政3年、1820)の銘文が確認できたそうです。多摩を玉としている珍しいものですが、さらに崩壊が進んでその文字を確認しづらくなっています。さらに、裏手を見ると由緒不明の五輪塔が見つかります。 |