豊年橋

府中街道沿いに続くニヶ領用水(新川)に進みます。「長尾の天然氷」という案内板のある豊年橋に左折します。豊年橋を渡った先の府中街道との交差点を渡り、直進します。

「長尾の天然氷」というのは、「川崎歴史ガイド」によると、明治時代〜大正10年頃までの間、旧向ヶ丘遊園地から下げ綱松にかけて、(この写真の丘の並び)、日当たりの悪い山陰を利用して、天然氷を作っていたとのことです。出荷先は東京で、信州の諏訪湖、北海道五稜郭の氷に引けを取らないと自慢する程の品質でした。

長尾加圧ポンプ所前

道は左カーブします。そろそろ、お昼の時刻。右手にコンビニ風の商店があります。ここで自家製の弁当、チョコレート、レモンの原液を買い込みます。この先、しばらく商店らしきものは、見当たらないので、是非、寄っておくべきでしょう。

右に丘を見ながら進むと、右手に川崎市水道局の長尾加圧ポンプ所があります。その左手にある坂道を登ります。いよいよ、丘を登っていきます。

平坂

川崎地名辞典によると、この「豊年橋の南から右へ入り、崖沿いを妙楽寺前へ上る坂」のことを平坂と呼びます。「白坂」の転化という説もあるそうです。由来が不明なのが残念です。

崖に沿って、住宅が建ち並びます。長尾の天然氷を作っていたという丘の山陰は、現在では住宅地に変わっています。

分岐

坂の途中にある会社の前で分岐が現れます。くねくねと曲がりくねったカーブをショートカットする道。

通って良いか、わからなかったけれども、先を行く住人の跡を追っていきます。その先、左の道と合流します。歩行者は右の道を通った方が安心です。
続く