眺め

フェンス越しですが、この辺りからの眺めは素晴らしい。先程、そばを通ってきたと思われる果樹園の辺りが見えます。奥には、東名高速の高架が続き、さらにその奥には遠く都心の風景が見えます。

妙楽寺台

坂道は続きます。道の左手には丘の崖が、右手には生産緑地が続きます。竹林の向こうに住宅が見えてきます。やがて、妙楽寺の白い壁が続くようになると、左手は、長尾台住宅地。ちょうどお昼時で休憩しに来た車が門前に止まります。

「川崎地名辞典」によると、かつて、この妙楽寺周辺の台地を妙楽寺台と呼び、現在では、台とだけ呼ぶようです。

妙楽寺

天台宗長尾山妙楽寺は、鎌倉時代の吾妻鏡にも出てくる威光寺の旧跡である事がわかっています。「川崎地名辞典」によれば、その威光寺は慈覚大師が仁寿年間(851〜854)の創建(長弁私案抄)と伝えられ、源氏代々の祈願寺として保護され、源頼朝の時には、その弟である今若丸(全成)を院主として入れています(吾妻鏡)。

「長尾の里めぐり」のパンフレットによると、妙楽寺は、あじさい寺と呼ばれています。あじさいの名所として有名らしい。その本数約1000本。もちろん、梅雨時が見頃。季節外れの境内のベンチに座ってお弁当を食べます。トイレにも是非、寄っておきましょう。
続く