入定塚児童公園

高圧線に沿って、入定塚児童公園内を歩いていきます。公園内には、丸い土俵のような場所がいくつも続きます。(これは後で出てくる十三塚の跡かもしれません)

まさか、これが入定塚ですか?さすがに、公園の名前の起こりであるはずの入定塚を潰すことは考えられません。なぜかといえば、入定塚とは、お坊さんが生きたまま、穴の中に入って即身仏になったお墓であると聞いていたからです。私はその即身仏を山形で見たことがあります。

平尾団地に出る

公園内を入定塚を探して歩きますが、見つかりません。とうとう、公園の出口を出て、平尾団地前に出てきてしまいました。

入定塚はどこにあるのでしょう。地図には載っていないし、公園にもそれを知る手がかりはありません。思い切って公園内で犬を散歩している初老の男性に尋ねてみました。

交差点を左折

「この公園は入定塚公園とあるのですが、その入定塚がどこにあるのか、ご存知ではありませんか?」その初老の男性は私に、親切にしかも丁寧に、その入定塚までの道を教えてくださいました。

平尾団地の前の交差点を左折し、その先にあるとの事。そして、そのそばには、十三塚というものもあり、どちらも江戸時代に村境として使われたものだということまで教えていただきました。ありがとうございました。

入定塚

交差点を左折した先は平尾宅地となります。その住宅地の右手の一角に入定塚がありました。周りにはフェンスが張り巡らされていて近づくことはできません。

稲城市の案内板によれば、直径20mの円墳状の塚で、室町時代の末期の天文5(1536)年、鎌倉の長信法院入定上人が生きながら、塚の中に入り、経文を唱えながら入定したことが明らかになっています。稲城かるた「入定の長信坊は塚残し」
続く