砧本村への道(後編)

前編はこちら 中編はこちら ようやく終点砧本村駅があった場所の鎌田二丁目南公園へ到着。 しかしこの公園には砧本村駅があったと思われる痕跡は全く見つからなかった。 子供たちが楽しそうに遊んでいた。 この子たちはここが昔駅だったと言う事は知っているのだろうか? しかし平凡で小さな公園だった。 廃線跡を期待して訪れると少し幻滅するだろう。 廃線跡が殆ど残っていないと言うのは、別の意味では良い事だと思う。 その土地に活気があると言うことだからね。 公園の先にバスターミナルが有り、少し店が存在していたりする。 バスを待つもの良いが、やはりここはまた徒歩で引き返そう。   自販機も設置されている。 このバス停の屋根は砧本村駅の駅舎を再利用したと言う話と、 いやいや、そうじゃ無いという話の2通りが存在する。 思ったより結構高頻度でバスが走っている。 恐らく砧線時代よりも便利になったのだろう。 元々遅い時間に訪れたので逆光の写真ばかりで、 これ以上散策しても暗くなってしまうから今来た道を只管引返す事にします。 半世紀弱の歳月で、田んぼや畑だらけだった町並みは住居地区として姿を変えました。 途中のバス停にはちょっとした椅子もあったりと。 更に急ぎ足で戻ります。 行きに撮り損ねた吉沢バス停の停留所。   帰り道で発見した、しかしもう少しじっくり調査すべきだったな。 ようやく二子玉川へ到着、丁度レンタルビデオ屋さんがある場所が、 玉川線と砧線の乗り場だったとか。 少しだけ二子玉川のショッピングモールを散策。 そういえばH&Mとか入ってた。 駅近くにGIANTの店があった。 ここで自転車買って多摩川疾走したら気持ちよいだろう。 そしてまた溝の口駅まで歩くw 溝の口到着。 以前はかなり狭い駅だった覚えがあるが、溝の口も大井町線延伸の再開発で綺麗になった。 ちなみに、今回の砧線跡散策を総括すると、下調べが足らなかった。 事前にもう少し情報を持っていたら、砧線の遺跡をもう少し見つける事が出来たであろう。 次回再訪する際には予備知識を強化してからにしようと思う。 しかし、半世紀と言う歳月と二子玉川と言う場所の良さは、 容赦なくその場所に砧線が走っていたと言う痕跡を消し去っている。 これが田舎の路線が廃線したのなら、もう少し痕跡が残っていたのだろう。 また、大井町線は溝の口まで延伸されたけど、本当は砧線を改良の上編入して、小田急の成城学園前付近まで 伸ばせばもっと便利な路線になったんじゃ無いかと思う。 歴史にIfはナンセンスだけど、東急が戦前戦後の大東急のままだったら、もしかするとそのような形で残っていたんじゃ無いか? そして、もし大東急のままだったら、こどもの国線も既に鶴川駅まで延伸していて便利になっていたじゃないかなとかと、 色々妄想が捗る。

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