安物と高級品

「激安品は魅力的だ」

最近は随分下火になってきたが、グルーポン等のフラッシュマーケティングは
そういった消費者心理を上手く突いた商売だと思う。

大多数の人は、良い品やサービスを他の人より安く受けられたりすると、
得した気分になり、大変気持ちが良いものだ。

当然、私も激安品には目が無い。
平日は結構な頻度でNTT-XやAmazonの特価品を物色し、
買い物カートに入れては出して、入れては出したりして、右往左往を楽しみ、
土日は暇さえあればアウトレットに出向き、
アキバに行って格安のPCパーツやフラッシュメモリを購入し、
薬局の激安商品を目当てに町田の薬局をうろついたりする。

だが、最近競争が激しすぎるのか、
余りにレッドオーシャン過ぎるのか、その皺寄せが出て問題が浮き彫りになってきている。
まぁ、バードカフェのお節ならまだ当人は腸が煮えくり返るだろうが、
傍観者はまだ冷静に様子を伺えるレベルなのだろうけど、
人的被害が出た、食中毒を起こした280円ユッケとか、ツアーバス3500円とかは一切笑えない。

商売の基本は、「安く作って、高く売る」だろうが、
競合相手が居る環境だと、「他より安く作って、他より少し安く売る」なのだろう。

消費者側は、競合が多い分野の場合、
何故それが、「他より少し安く売れる」のだろうと言う事を改めて考えなくてはならない時代に
なってきているような気がする。
本当は何も考えずに安く買えるに越した事は無いのが、
自身の身体に影響が及ぶような物は特に考えなければならない時代になったと思う。

「安物買いの銭失い」ならまだしも、「安物買いの命失い」になりかねないからね。

私の場合、例えば、SDカードやmicroSDカードは秋葉で家電量販店の
2割~半額程度で買ったりするが、当然家電量販店の品より劣った物が多い。
良く分からないブランドだったり、ちゃんとしたパッケージに入ってないバルク品や、
低コストで製造する為に書換え回数の少ない製品だったりする。
だからこそ、仕入れ値が低く抑えられ、安く買うことが出来る。

フラッシュメモリのような製品は、1年で価格が半分とかになったりするので、
何年も先まで視野に入れて考えて買うより、
壊れた時点で諦めて新しい物をその時の相場で買った方が安く済んだりするし、
安物買ったからと言って爆発したりして身体に影響を及ぼす事は無い。

強いて言うなら、新興ブランド品だったりするので、見栄は張れない。
どちらかと言うとバカにされる方になるのだろう。
でもまぁ精々、「お前そのGigastoneって何だよ?www」って冗談でツッコまれる位だろう。

あとは薬局とかのセール品の食品やお菓子も良く買ったりする。
薬局のセール品が何故安いかと言うのも良く分かった上で買っている。

薬自体の利幅が大きくて充分利益を確保できる
反面、食品とかお菓子は利益度外視した客寄せ品だから。

大抵、それだけ買うのも申し訳無いから、当然薬も買ったりするけど、
ミンティア個数制限最大の20個とか買うのは、明らかに薬局に取っては嫌な客なのだろう。

その他、色々在るけど上げていくとキリが無いのでこの辺で割愛。

逆にあんまり格安にこだわらない物もあったりする。
格安に拘ると言うよりは、むしろ高いお金出すだけの価値があると思ったものは、
あんまり金額に拘らなかったりすると言った感じかな?

ケチると身体に影響を及ぼしそうな物は当然安心出来る物を買ったりするし、
つい最近はEIZOの23inchモニタ買ったし、
それ以前はカメラのレンズも割と高いのを幾つも買った。

EIZOのForisは決して高級品では無いけど、それでもLG製とかと比べると倍するし、
腕時計のオシアナスも機械式の腕時計持っている人からすると安物だけど、
実用性の視点からみると素晴らしい出来栄え。

無理やりまとめると、安物、高級品、それぞれその訳がある。
それを見抜いて賢い買い物をしましょうね。

下手すると安物は命を失い、高級品はただ単にボラれるだけになるよ。
とそんな感じかな?
当然、私も含めてね。

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