またも起こってしまった、ツアーバスの事故。
3年前位にも、ディズニーリゾートへ向かうバスが運転手の居眠り運転が原因で
7名の尊い命が失われたけど、今回も14名も亡くなったのですが、
まぁ原因は色々あると思いますが、やはり競争が激しくなって、
コストを削減しちゃいけない所までコストを削った結果が大きい。
競争と言うのは切磋琢磨が発生して利用者側にとっては、
結果的に良いサービスが低価格で受けられるようになるんだけど、
競争が度が過ぎると酷い結果になる事が発生する。
何事もバランスで、業種によって切磋琢磨しない方が良い分野と、競合が必要分野があるけど、
ツアーバスの場合、あまり競争すべき分野じゃ無いと思う。
現状、人命が掛かっている割に参入障壁が低いし、
余りにも規制が少なすぎるんじゃないかろうかと。
大体、社員の健康診断のお金まで削る位だから、保険もまともに入っているわけがない。
そうなると、会社を潰して逃げてお終い。
後、私が子供の頃想像していた21世紀の暮らしや街と言うのは、
車が自動運転で走っていたりするような社会で、せめて自動運転が難しいのであれば、
デッドマン装置を義務付けるとか出来ないのかね?
だって運転手が居眠りしたり、意識が無くなっただけで、
大勢を巻き込んだ悲惨な事故になるからね。
コンプライアンスが杜撰なバス会社が仕事を取りたいが為にどこよりも安い見積額を出し、
ツアー会社が見積額だけで今回のバス会社を選定した結果、起こるべくして起きた事故…価格競争の悲劇ですね。
最近のトラックメーカーもドライバーの高齢化が進んでいる事を把握している様で、乗用車の様にレーダー式PCSや
カメラを用いた車線逸脱警報を搭載してアクティブセーフティの面で改善を図っていますが、結局運転するのは人間ですし、
横滑り防止装置の様に無茶な運転まではカバー出来ないのが現状ですね。
2020年に自動運転が解禁との事ですが、ウン千万もする車両をそう簡単に買い替えるのは難しいので、
更に10年は似た事が置きそうです。これを機に法的な拘束力を強くしない限り、こういった事故が続きそうで怖いです。
価格競争の結果、私が良くやる「安物買いの銭失い」ならまだマシで、
命を預けるようなものは、下手すると「安物買いの命失い」になりかねないですからね。
高けりゃ必ずしも良いとは限りませんけど、
「安さ」には必ず理由が有って、その安さの「理由」を理解した上で、
自分が利用しようとしているサービスの「安さ」が危険ならば避けるようにすればよいんですが、
多くの人は残念ながら、その「理由」を考えもしないで、兎に角1円でも安い方を利用しようとしますね。
消費者側の無知と、リスクを考えずに目先の利益に目が眩んだ輩のコラボが今回の事故の原因じゃ無いでしょうかね。
自動運転になる事に越したこと無いですけど、
緩めた規制を再度厳しくしないと、今後悪化の一途をたどるような気がしてなりませんね。
たとえ、バスツアーの料金が高くなっても仕方ないですし、
そんなお金しか出せないのなら、そもそもスキーやスノーボードすべきじゃ無いと思います。